Ayami and David

テント担いで世界一周中

 

恐怖の4日間雪山登山。inボスニア

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こんにちは。
世界一周中56ヶ国目の@ayatanedです!

はじめに

前回は、私の命の恩人について書きましたが、何人かの方から、内容が気になる~次回に持ち越しかーいとつっこみがあり、勿体ぶってる風で申し訳なかったですm(__)m笑

私も本当は書きたかったのにオリビエの多趣味が原因で!←人のせいw

では、今日は早速その詳細をお話ししていきたいと思います。

今回私達が行ったトレッキングルートは、英語でも日本語でもフランス語でもネットでの情報が無く、現地の人に聞いてもみんな知らないルート。

一か八かで登る事になり、危険を感じたら引き返す約束で登る事にしました。

 

前半は絶好調

はじめは、景色もトレイルもいい感じでルンルン。

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緑が多くて目の保養に良し。

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お花も咲いてて春って最高~

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なんて思ってたのもつかの間、いつも使ってる地図アプリは登山道ではない道を案内してくるし、行き止まりになるし、茂みの中を彷徨う羽目に。。。

 

地雷がまだ埋まっている

傾斜があったので、生えてる木々を掴みながらよじ登らないとずり落ちる形に。

たまにトゲトゲの物もあり、アウチ!の繰り返し。

2人が手分けして登山道らしきものを探してくれたのですが中々抜け出せなくて私は不安になり始める。

後から知ったのですが、この山にはまだ地雷が埋まっており、トレイル外は進入禁止と。
運良く踏まなくて済みましたが、後から聞いて鳥肌が立ちました。

 

やっと茂みから抜け出せたと思っても、ひたすら急斜面。

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毒ありの生き物の達に遭遇

トレッキング中、2匹の生物に遭遇しました。。。。

テントの近くにいたスコーピオンをオリビエが発見。 

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ひえええええ


また、登山中には、まさかのヘビも!笑 

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それからは足元を気にし、怯えながら歩くはめになりました。

 

後ほど現地人に写真を見せたら、これらは毒持ちとの事。

またもや鳥肌!

 

急斜面の雪山で踏み外す

また、後半からは永遠と急斜面が続き、標高1800m付近から雪が。

滑り台のような傾斜の高い雪山を登らないといけない状況に。

 

雪山は数回登った事がありますが、見るからにそれには全く叶わないレベル。

雪山装備が無いのだから、引き返そう!と提案したものの、、、

男性陣二人は、折角ここまで来たのに引き返す訳にはいかない!と言い張り、泣く泣く私も挑戦。

相方が登山靴を雪に蹴りつけて出来た足跡を、私達が辿る作業で登っていたのですが、、

案の定アイゼン無しで挑んだ私は、踏み外してしまい頭が真っ白。

 
下は崖で、下手したら死に至る高さ。

ただただ滑り落ちて自分一人では止められない状態に。

 

私の人生終わった。

と諦めかけた瞬間、後ろにいたオリビエがキャッチしてくれました。

彼が私の後ろにいなかったら、崖から落ちていたことになります。

 

そして、私のモチベーションはボロボロになり、それを察した二人は、引き返す事を選んでくれました。

でも引き返すのも一苦労。

普段、日が落ちる前にはテントを張りますが、私がノロノロしてしまった為、この時既に夜20時を回り、ヘッドライトがないと真っ暗状態。

当初は雪山を登る予定出なかった為、手袋はすぐ出せる所に無く、手の感覚が無くなり、パニック。

引き返すのも怖くてそこからしばらく動けない状態に。

 

ズボンの切れ端を手袋代わりに

これ以上滑り落ちないようにつま先に力を入れてなければいけず、膝はガクガク。

人ってこんな儚く死んじゃうだなあ。。。

もう無理。(半泣き)

なんて嘆いていると、

オリビエは彼が履いていたズボンの膝から下部分を取り外しました。(取り外し可能パンツ)

寒い中半ズボンになり、ズボンの切れ端部分を私の手にはめ、使っていたヘアバンドで

固定してそそくさと手袋を作ってくれました。

手の感覚が戻ってきてからも、私は怖くて動き出せず、オリビエとデイビッドが私の足を固定してくれながら一歩ずつ安全地帯まで移動しました。

ゴツゴツな地面でしたが、その日はここにテントを張り就寝。 

(写真は翌朝撮影したもの)

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3リットル分の水を雪から確保

川とスプリングがある事は地図上確認していた為、前半は途中途中でペットボトルにくみながら水分を摂取していましたが、、、

まさかの山頂付近では、予定よりもはるかに時間がかかり、雪を溶かして水分確保。 

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また、ロウソク代わりに、チョコレートのアルミとオリーブオイルを使って火を灯すオリビエ。


彼の発想力は素晴らしい。

雪を解かすデイビッドとソーセージをグリルするオリビエ。

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トレッキング中でも小麦粉と卵と牛乳とオリーブオイルを持ち運んでいる彼は、オニオンリング、きのこの天ぷら、ホットケーキ、クレープ、揚げパンなど、標高1800mもの場所で予想外のものを作ってくれました。

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トラウマで自信を無くす

そして一度怖いと感じてしまってからトラウマになり、最難関を通過した後も、最終日までとことんへなちょこでしたw

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足のやり場がない登山って恐怖でしかない( ノД`)シクシク…

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ハプニング満載のトレッキングでしたが兎に角ポジティブ精神なオリビエとデイビッドの支えで楽しい思い出へと変わりました!! 

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最後に

人間って、もうすぐで目標が達成できる!

という環境になると、アドレナリンが出てどうしても無理しがちになる。

私は怖さが勝って雪を見た瞬間引き返したかったけど彼らのやる気に流されてしまいました(私と彼らのレベルは全く異なります)。

今回は怖いと感じていたのに彼らの意志に負けた自分の意志の弱さが原因です。

また、何の情報も無い山を装備無しで挑むという自然を舐めすぎていた行動から起きたハプニング。
今回命を落としても自業自得だったと痛感してます。

全く比べ物にはならないけど、エベレストを登頂する人の亡くなってしまう前の状況が少しわかった気がしました。

いつも、何とかなるさ精神で生きてるけれど、自然はなめてはいけないと改めて感じました。

今まで地図アプリのお陰で色んなトレッキングを開拓してきましたが、、、
今後はもっと身を引き締めていこう!と強く誓った日々でした!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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